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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第39章 二人の王者
 セリョンは知らず、両手を胸の前で組んでいた。溢れ出した大粒の涙が白い頬を流れ落ちる。





「朝鮮王は朕を守り盾となり、死の床にある。人道的にいえば、朕はここで解毒薬をそなたに渡すべきなのだろう。さりながら、セリョンよ、朕はそのように出来た人間ではない。解毒剤は渡してやっても良いが、条件がある」
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