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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第40章 紫苑の花の咲く頃に
 皇帝がわざわざ朝鮮にまでお忍びで来たことを考えれば、帰国までにできるだけの配慮をするべきだと考えたのである。既に朝鮮の王族として葬られている公的墓所には案内しているものの、恐らく、この郊外の寺のひっそりとしたもう一つの墓所の方が皇帝は心が慰められると思ったのだ。
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