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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第43章 六年の後

「酒に酔ったゆえの戯れ言であろう」
英宗が軽くいなせば、ソクチェは真顔で否定した。
「その折、大監は殆ど酔っておられなかったとか。もっとも、その場に居合わせた方々も迂闊に同調はできないため、話はそれきりになりました。宴が引けてから、流石にあれは大監の言い過ぎで、まかり間違えば謀叛の志ありと取られても仕方ない、大胆かつ迂闊な発言であったと皆が口々に申したそうです。ですが、私にその話を教えてくれた者は申しておりました」
英宗が軽くいなせば、ソクチェは真顔で否定した。
「その折、大監は殆ど酔っておられなかったとか。もっとも、その場に居合わせた方々も迂闊に同調はできないため、話はそれきりになりました。宴が引けてから、流石にあれは大監の言い過ぎで、まかり間違えば謀叛の志ありと取られても仕方ない、大胆かつ迂闊な発言であったと皆が口々に申したそうです。ですが、私にその話を教えてくれた者は申しておりました」

