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第45章 真実と涙

　結婚した直後は毎夜のように中宮殿を訪ねて共寝をしていた。流石に今は数日に一度が普通で、たまに続けて泊まりを重ねるときもあっても、新婚時代のようなことはない。




　そのせいか、英宗が夜に中宮殿に渡るといえば、周囲は皆それと判るほどに張り切って支度を調える。国王とこの国への忠誠心が厚いのは大殿においても中宮殿でも同じである。