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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第45章 真実と涙
「私の父が礼曹判書さま」




 セリョンはさして愕かなかった。父親が両班で、それなりの身分があるのではないかというのは、養母ウォルヒャンから聞いていたからだ。




―お前はまだ春浅い朝、翠翠楼の前に捨てられていた。身許を証すような書き付けは何もなく、ただ絹のおくるみに丁寧にくるまれていたんだ。
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