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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第45章 真実と涙
 妓生の娘だというだけで王妃冊立に猛反対していた廷臣たちが事実を知れば、どう言うだろう。この国の王妃が実は奴婢だなんてまかり間違っても認めたくないはずだ。





「過去に《奴婢出身で王妃になった例》(※脚注 朝鮮時代の身分制度について)もある」




※お断り
  朝鮮王朝時代の身分制度について。
 まず、歴史から見ますと、妓生は隷民、つまり奴隷階級に属します。妓生にも大きく三つに階級が分かれていて、上は上級から下は下級までありました。
 本作では妓房・妓生がしばしば舞台となりますが、作品の中では妓生の身分は隷民ではなく平民階級を意識して描いています。判りやすくいうと日本の江戸時代の花魁のような感覚です。
 そのため、実際の歴史と作品内では相違があること、また、この作品はあくまでも朝鮮時代の韓国をモデルにした時代ファンタジー、フィクションであることをご理解の上、ご覧頂ければ幸いです。 
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