この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第45章 真実と涙

彼の言わんとすることは判った。果たして、ムミョンはセリョンの想像したのと同じことを言った。
「ソン・ソクチェの瞳は、そなたと愕くほどよく似ていた。彼(か)の者の眼はとても美しい。よく晴れた日の星空のように澄んでいる。あんな眼をした者に悪人はいない。セリョン、ソクチェはそなたが何と言おうと、そなたの父だ。その事実を否定はできない。父親と認めろとも父と呼べとも言うつもりはないが、せめて一度は礼判と向き合ってみる必要はあるのではないか」
「ソン・ソクチェの瞳は、そなたと愕くほどよく似ていた。彼(か)の者の眼はとても美しい。よく晴れた日の星空のように澄んでいる。あんな眼をした者に悪人はいない。セリョン、ソクチェはそなたが何と言おうと、そなたの父だ。その事実を否定はできない。父親と認めろとも父と呼べとも言うつもりはないが、せめて一度は礼判と向き合ってみる必要はあるのではないか」

