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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第46章 謀略
「母上さま、怖かった」




 訴えるのも無理はなく、灯火などは一切なく、灯りといえば廊下の壁に填った窓を通して、わずかに差し込む月明かりくらいのものだ。幼子にはさぞかし心細かったに違いない。




 ホッとしたのも束の間、薄闇の中、近づいてくる足音が聞こえた。
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