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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第48章 第四話【Moon Butterfly~月の軌跡~】

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彼はまだ雫を零している盃を手に持ち、ひと息に煽ってから小卓に置いた。コトリと卓が立てる音が広い室内に満ちた静寂にやけに大きく聞こえる。
「生憎と国王はそこまで暇ではない」
「では、そろそろ宮殿にお帰りになってはいかが、殿下」
皮肉を込めて言うと、ムミョンの端正な面から笑みが消える。
「今日、帰るときは俺一人じゃない、そなたと紅順も一緒だ。そのつもりで迎えにきた、中殿」
「幾ら来ても無駄よ、私は帰りません」
セリョンはもう何度繰り返したかしれない応えを口に乗せる。
ムミョンが綺麗な眉をつり上げた。
「そなたがそうまで頑なになる理由とは、何だ?」
(本文より抜粋)
彼はまだ雫を零している盃を手に持ち、ひと息に煽ってから小卓に置いた。コトリと卓が立てる音が広い室内に満ちた静寂にやけに大きく聞こえる。
「生憎と国王はそこまで暇ではない」
「では、そろそろ宮殿にお帰りになってはいかが、殿下」
皮肉を込めて言うと、ムミョンの端正な面から笑みが消える。
「今日、帰るときは俺一人じゃない、そなたと紅順も一緒だ。そのつもりで迎えにきた、中殿」
「幾ら来ても無駄よ、私は帰りません」
セリョンはもう何度繰り返したかしれない応えを口に乗せる。
ムミョンが綺麗な眉をつり上げた。
「そなたがそうまで頑なになる理由とは、何だ?」
(本文より抜粋)

