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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第49章 雪の夜
「都合が悪くなったら、黙(だんま)りか?」



 ムミョンが揶揄するように言う。



「さりながら、そなたに妬かれるのも気分の良いものだ」



「もう! 好きなことばかり言って」



 セリョンが思わず拳を振り上げたのを見、ムミョンが愉しげに声を上げて笑った。
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