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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第49章 雪の夜
 努めて何気ない様子を装う。幼い娘は何も気づく風もなく、無邪気に頷いた。




「さあ、まだ朝までには時間があるから、お布団に戻りましょう」



 優しく声を掛け、娘を抱き上げて布団に戻す。



「私、父上さまも母上さまも大好き。二人ともお優しいもの」
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