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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
 セリョンは戦慄(わなな)く声で問うた。



「一体、何をおっしゃりたいのでしょう」



 和容公主がハッとわざとらしく息をついた。


「これだから」


ー成り上がり者は。



 続く言葉を呑み込んだのは明白で、呆れたように首を振り、セリョンを睨(ね)めつけるように見据えた。
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