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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
 声もないセリョンに、和容公主は一瞥もくれず立ち上がった。



「それでは良き返事を期待しておりますよ、《中殿さま》」




 最後まで皮肉げに言い、公主は出ていった。その腹立ちを扉まで感じ取ったかのように、荒々しい音を立てて閉まる。
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