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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
「ほ、本当に?」




 セリョンは両手を頬に当て赤面した。



 プッと彼が吹き出した。



「まさか、そんなはずがないだろ」



 それで、セリョンもしまったと臍を噛む。彼にこうしてからかわれるのは結婚前から毎度のことだけれど、結婚十年経ってもいまだに易々と騙されるのは何とも学習能力がないというのか、成長がないというのか。
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