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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
 久しぶりに味わう良人の唇は、ほのかに酒の香りがした。





 濃厚な口づけが漸く解かれた後、セリョンは半ばボウとした意識のまま、ムミョンを見上げた。身体は前向きに抱かれたまま口づけを受けたため、少しだけ背中と首が痛い。だが、こんなことをしている場合ではないという想いはまだわずかながら残っていたのは幸いだった。
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