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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
ー万良くば、床を共にしたその夜に見事男子を懐妊することができる。





 占い師はそのように予言したと、和容公主は言った。確かに霊力のある巫女の託宣は時として恐ろしいほど的中することはある。迷信は信じないけれど、公主が信奉する占い師の祖先は、かつての星宿庁の大巫女、つまり大行首だという。星宿庁は今は廃止となって久しいが、文字通り、国の公的機関であり、星を見て占いをし、その託宣を聞いて国の大事を決める。
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