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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第50章 迷い道
 セリョンは青磁の大壺に活けたばかりの白い花束を試す眇めつ眺めた。




「うーん、この辺りをちょっと、どうにかしないとね」




 葉の位置が気に入らないと唸り、少し手を加えてみる。もう一度、真正面から確認して、今度は納得したように大きく頷いた。
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