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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚

あの芝居を見たのはまだほんの少し前なのに、色々ありすぎて今では随分と昔のような気がしてならない。
女将が気遣うように言った。
「マ、ムミョンって男は旅芝居の一座と一緒に遠くへ行っちまった―そう思って忘れることだ。女は良い恋をして磨かれて綺麗になる。うちの妓生たちにも常々言ってるけど、お前にも同じことを言おうじゃないか。また、良い男が現れるよ、幻のように消えちまう男じゃなくて、お前を心底から大切にしてくれる生身の男がさ」
女将が気遣うように言った。
「マ、ムミョンって男は旅芝居の一座と一緒に遠くへ行っちまった―そう思って忘れることだ。女は良い恋をして磨かれて綺麗になる。うちの妓生たちにも常々言ってるけど、お前にも同じことを言おうじゃないか。また、良い男が現れるよ、幻のように消えちまう男じゃなくて、お前を心底から大切にしてくれる生身の男がさ」

