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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第52章 愛するということ
「姐さんとあなたとで私を騙したの?」




 幾らもがいても、男の手は絡みついた蔓のように離れない。セリョンは涙眼で彼を睨んだ。




「ファオルを悪く思わないでやってくれ。彼女は渋ったんだが、俺が無理に頼み込んで義父上の名で呼び出して貰ったんだ」
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