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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚
静かな刻が流れ、ムミョンが面を上げた。
「あれはまったくの偶然だ。俺には事態がああまで進んでも、兄を断罪する勇気がなかった。さりながら、たまたま別邸で二人がつるんでいるのを見かけて、また悪事を企てているのかと気になって後をつけた。二人が話しているのを聞いて―、何の罪もない民にこれ以上重い税を課して負担をかけようとしているのをいまだ諦めていなかったのを改めて知ったんだ。あの瞬間、俺の我慢も限界を超えた」