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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第52章 愛するということ
「かつての私は自分が身を引くことが愛する男のためになると思い込んでいた。さりながら、それは大きな間違いであった。私には子ができないと判っていた。それでも良いと言い続けて下さった殿下のお心を信じようとしなかった。まだ若かった私は稚く愚かであった。幸いにも殿下が差し出して下さったお手を私は取った。あの時、意地を張り続けていたら、今の私もなく、殿下とのご縁も切れていたはずだ。中殿、人生は長いようで短いぞ。愛する男の手をけして放してはならぬ」

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