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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第52章 愛するということ
 大王大妃はわざわざ屋敷の門前まで送ってくれ、セリョンを大いに恐縮させた。





 門近くの庭にも、スズランが群れ咲いている箇所がある。ここには純白だけではなく、愛らしいピンク色の花も混じっている。セリョンが足を止めて見入っていると、大王大妃の愉しげな声が背中越しに聞こえた。
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