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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第52章 愛するということ
 小声で他の者には聞こえないように囁く。



 セリョンは頷いた。



「長い間、お世話になりました」


 ファオルが淡く微笑む。



「何だか永のお別れのようで、いやですよ。ここは中殿さまのご実家ですゆえ、またいつでもお越し下さいませ」
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