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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第52章 愛するということ
 結い上げた艶やかな髪にはいつものように月長石の簪と王妃を象徴する鳳簪、胸元には月長石のノリゲが揺れている。



 ムミョンが吐息をつくように言った。




「そなたがいない王宮は、俺にとっては色のない世界でしかなかった。振り返ってみれば、こんなにも長い間離れていたのは結婚して初めてだったな」
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