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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第56章 蒼い果実の日々
「王宮に戻ったら、また母上さまに叱られるわね」





 足袋で地面に降りたものだから、小石で足裏を傷つけてしまったようだ。足下を見れば、石が足袋の生地を突き破り、やわらかな足にひっかき傷を作っていた。薄く血が滲んでいる。
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