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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第56章 蒼い果実の日々
 その言葉に、ジュンスは更に顔を上気させ、照れくささをごまかすように前を向いた。



「俺、お前のことは嫌いじゃない。それに、怒ってもいないよ」




 そういえば、その前にも彼は紅順に〝嫌いじゃない〟と言った。そうなのだろうか。大切な乳兄弟に嫌われていると思い込んでいたのは、紅順の心配のし過ぎだったのだろうか。
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