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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第7章 漆黒の夜桜
 一方の貞順大王大妃は三代前の王知宗の中殿であったひとである。知宗大王は王妃一人を熱愛し、側室を一人も持たない珍しい王であった。鴛鴦(おしどり)夫婦として知られた二人の間には残念ながら御子は産まれず、知宗は早くから養子を迎え、世子とした。それが晋山君と英宗の父聡宗だ。
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