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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第58章 向日葵の姫君
 紅順の言葉に、二人は寺の背後の山に登った。小高いそこは山というよりは、丘といった方が良く、なだらかな勾配になっている。頂上は草むらが広がっており、片隅に墓石がポツンと立っていた。丘の所々に黄色い向日葵が群れ咲いている。
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