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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第59章 兄と弟
「私は、これから咲こうとする梅か桜の花みたい」



 二人は顔を見合わせて微笑み合った。どちらからともなく、また歩き出す。




 大声で品物を値切る客の声、生きたまま売られている鶏のかしましい鳴き声、今日も都大路は人波でごった返している。
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