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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第59章 兄と弟

仁賢がしたり顔で頷いた。
「数日前に私は弟に言ってやったのです。公主さまに結婚を申し込むつもりだとね。そうしたら、あの出来損ないが私に止めろと言いました。あなたは人形や飾りものではないから、ただ自分の人生を美しく飾るための手段にするなら、そんな結婚はあなたを不幸にするだけだと言いました。その時、私は、あやつもあなたを慕っているのだと気づきましたよ。そして、今日のあなたたちを見たら、互いに慕い合っているのは馬鹿でも気づきますね」
「数日前に私は弟に言ってやったのです。公主さまに結婚を申し込むつもりだとね。そうしたら、あの出来損ないが私に止めろと言いました。あなたは人形や飾りものではないから、ただ自分の人生を美しく飾るための手段にするなら、そんな結婚はあなたを不幸にするだけだと言いました。その時、私は、あやつもあなたを慕っているのだと気づきましたよ。そして、今日のあなたたちを見たら、互いに慕い合っているのは馬鹿でも気づきますね」

