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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第60章 葛藤
 王妃の美しい面にあでやかな微笑がひらく。



「もちろんよ、忘れるはずがないじゃない」



 英宗が手を伸ばし、王妃のたおやかな手を取った。大きな手に白い手を包み込み、軽く叩く。



「俺が今日あるのも、すべてそなたのお陰だ、セリョン」
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