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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第60章 葛藤

「何よ、改まって。私は大好きなあなたと生きると決めた時、何があっても受け止めて前に進むだけだと覚悟を決めたの。私こそ、幸せな人生だと思うわ。あなたがただのムミョンではなく、世子さまだと知った時、到底、この恋は実らないと諦めたもの。でも、あなたは辛抱強く粘り続けて、妓生の娘の私を正妃に迎えてくれた。私はあなたがただのムミョンでも、どこの誰でも良かった。あなたがあなたでさえあれば、そんなあなたの傍にいられれば、住むところは王宮であろうと賤(しず)の家であろうと構わなかったのよ」

