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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第60章 葛藤
 好きな書物も読まず、文机に向かって一日中ボウとしているか、溜息をついているばかりだ。その様子は逐一、お付きの柳尚宮を経て中宮殿の王妃に伝えられている。




 ゆえに、何故、母が唐突に菓子作りをしようなどと言い出したのか。判らない紅順ではなかった。
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