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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第61章 向日葵の姫君~The Princess In Love~後編

*******本文より抜粋*************
「そなたって奴は」
呆れように笑うジュンスの眼にも光るものがある。何故、彼女の言葉や笑顔はこんなにも温かく、自分のささくれ立つ心を優しく包み込み癒やしてくれるのだろう。ジュンスは紅順に逢う度に思うのだ。
ジュンスは悟った。今、ここで彼女に告げなければ、絶対に後悔する。王妃はできる限りの力を尽くすと言ってはくれたけれど、反逆罪とされている我が身が助かる確率は限りなく低い。
今、伝えなければ、これから先、彼女に自分の真実の想いを伝えられないかもしれない。ジュンスは二人を隔てる格子の隙間から手を出した。
「紅順。一つだけ伝えておきたい」
紅順も手を差し出してジュンスの手をしっかりと握り返してくれる。
「何なりと言って」
「俺はそなたが好きだ。気持ちは変わっていない」
「そなたって奴は」
呆れように笑うジュンスの眼にも光るものがある。何故、彼女の言葉や笑顔はこんなにも温かく、自分のささくれ立つ心を優しく包み込み癒やしてくれるのだろう。ジュンスは紅順に逢う度に思うのだ。
ジュンスは悟った。今、ここで彼女に告げなければ、絶対に後悔する。王妃はできる限りの力を尽くすと言ってはくれたけれど、反逆罪とされている我が身が助かる確率は限りなく低い。
今、伝えなければ、これから先、彼女に自分の真実の想いを伝えられないかもしれない。ジュンスは二人を隔てる格子の隙間から手を出した。
「紅順。一つだけ伝えておきたい」
紅順も手を差し出してジュンスの手をしっかりと握り返してくれる。
「何なりと言って」
「俺はそなたが好きだ。気持ちは変わっていない」

