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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第63章 対立

「私に医者になれと仰せなのですね」
父は幾度も頷く。
「何も名誉欲や邪な心から勧めているのではない。息子よ、人としてこの世に生まれたからには、何かをなすために生きるーそのような生き方ができるのが一番幸せなのだ。無為に日々を費やすほど空しいことはない。残念ながら、私はそなたのような聡明さも持たず、我が子に誇る生き方はできなかったが、そなたは違う。世のために活かす才能を持つなら、それを磨き役立てるのが人としての道だと私は考える」
父は幾度も頷く。
「何も名誉欲や邪な心から勧めているのではない。息子よ、人としてこの世に生まれたからには、何かをなすために生きるーそのような生き方ができるのが一番幸せなのだ。無為に日々を費やすほど空しいことはない。残念ながら、私はそなたのような聡明さも持たず、我が子に誇る生き方はできなかったが、そなたは違う。世のために活かす才能を持つなら、それを磨き役立てるのが人としての道だと私は考える」

