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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第63章 対立
 控えの間に待機していた柳尚宮が愕き、慌てて付いてくるも、紅順は頓着せず控えの間を出た。急な王女の登場に殿舎の入り口扉が両側から開き、紅順は庭へと続く階(きざはし)を駆け下りる。後はもう中宮殿から逃れるかのように、一心に走った。
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