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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第66章 旅立ち
 昼なお薄暗い建物は夜ともなれば、尚更である。灯りがなければ到底、まともに歩くことは叶わないであろうほど暗く、穴蔵のような中に通路があり、通路を挟んで両側に囚人の入る牢が設置されている。
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