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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~
そう、母といえば、セリョンが後宮に潜入するに辺り、むろん女将は猛反対した。
―ムミョンのヤツ、お前を妾にしたりしないと言った口が渇かない中にもう、後宮に召し上げる魂胆なのかえ!
最初は勘違いをして怒り出し、セリョンは懸命に事情を話すと
―なんだって、大切なお前をそんな物騒な事件に巻き込むだって、冗談もたいがいにして欲しいね、一昨日来やがれってえんだ。
と、また別の意味で怒り狂った。