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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~
 最初、話を聞いた直後は本当に懐剣を持って王宮までムミョンに直談判しに乗り込んでゆきそうな勢いだったのだ。





 まさか実名を使うわけにもゆかず、とりあえず偽名で後宮に入った。セリョンの今の立場は、見習い女官だ。普通、女官は十歳前後で幼くして入宮する。厳しい見習い期間を経て数年後、初めて一人前と認められる。セリョンの歳で入宮する娘は稀であった。
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