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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第66章 旅立ち
 王妃はその時、七月末に他ならぬ王女と二人、水刺間(スラッカン)で花煎を拵えた際の娘の憔悴ぶりを思い出していたのだ。王妃のそのときの想いは知らずとも、王も親として娘の懊悩に気づいてやれなかったという点では反省しきりだった。
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