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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第66章 旅立ち
 王妃はそれまで紅順が座っていた座椅子にゆったりと座り、紅順は文机を挟んで向かい合った。



「顔色は思ったより、良さそうね」



 母の言葉に、紅順は小さく頷いた。




「母上さまをお信じ申し上げていました」
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