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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~

尚宮や先輩たちの眼の届かない場所では気安く話せても、普段は彼女たちも距離を置いて接してくる。一日中、こき使われて疲労はは溜まる一方だ。ここまで来る足取りも重く、さぞヨロヨロとお婆さんのような覚束ないものだったに違いない。
後宮に潜入して三日が過ぎていたが、まだムミョンから託された心中事件の捜査については何も始められていない。心は焦るばかりでも、雑用に追われて一日が終わり与えられた相部屋に戻れば、昼間の疲れから布団に入るなり深い眠りに落ちてしまう。
後宮に潜入して三日が過ぎていたが、まだムミョンから託された心中事件の捜査については何も始められていない。心は焦るばかりでも、雑用に追われて一日が終わり与えられた相部屋に戻れば、昼間の疲れから布団に入るなり深い眠りに落ちてしまう。

