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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第66章 旅立ち
 言うともなしに言い、腰に下げた竹筒を差し出してくれる。紅順は礼を言って、竹筒の蓋を開け、冷たい水を飲んだ。冷たい水が心地良く喉をすべり落ちてゆく。



 生き返るようだ。




 父はまだ、あの場所にいるだろうかと考え、それはないだろうと笑う。
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