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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~

けれども、いずれ事件の曖昧さ、不自然さから一つ一つの引っかかりを取り除いてゆけば、そこには自ずと一つの真実が見えてくるだろう。
ホンファから聞いた話は、どれも意外なことばかりだった。セリョンは恋愛小説だけでなく、推理小説も好んで読む。推理物の場合、どんな難事件に思えても、糸は最初から真犯人に繋がっているものだ。長くて細い糸のあちこちに固い結び目ができていて、それがために事件の全容が霞んで見えなくなってしまっている。
ホンファから聞いた話は、どれも意外なことばかりだった。セリョンは恋愛小説だけでなく、推理小説も好んで読む。推理物の場合、どんな難事件に思えても、糸は最初から真犯人に繋がっているものだ。長くて細い糸のあちこちに固い結び目ができていて、それがために事件の全容が霞んで見えなくなってしまっている。

