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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第8章 潜入~後宮のおんなの哀しみ~
 翌日の夜、セリョンはシン内官に指定されたとおり、庭園の蓮池に行った。二人で過ごしたのは半刻ばかりで、特に彼に怪しいところはなかった。気になるといえば、不必要に触れてこようとするくらいのものだ。





 何かといえば手を握ろうとしたり、髪に触ったりする。その度に肌が粟立ったものの、ここで取り乱すわけにもゆかない。
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