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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第9章 月夜に、輝く池のほとりで
「俺にとっても、こうして、そなたと二人きりで夜を過ごせるのは夢のようだ。本音を言うと、明日にでも王命を出して、そなたを俺のものにしてしまいたい。王が女官を見初めるのは珍しい話ではないから」





 言葉を句切り、ムミョンは掬ったセリョンの髪にそっと唇を押し当てた。不思議なことに、毛先に軽く口づけられただけなのに、刹那、セリョンの胸はかつてなく甘く疼き、ときめいた。
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