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もうLOVEっ!ハニー!
第1章 生まれ変わり
かんなの部屋の上階のある部屋では、三人の人影が固まって話していた。
「どう思います? あのお嬢さん」
白い髪を指で梳きながら奈己が尋ねる。
ベッドに腰掛けたルカは小さく首をかしげた。
「どうだろね。少なくとも二年の獣たちは群がるんじゃないかしら」
普段は決して崩さない敬語。
素の姿は奈己ともう一人にしか見せない。
その一人は床に転がって柔軟している。
「んんー……っは。固くなっちゃったなあもう。ルカ、背中押してえ」
「やだ」
「じゃあ僕が代わりに」
身を屈めた奈己から必死で逃れようとする亜季。
「むりむりむりっ! 奈己の力じゃ潰れちゃうからぁっ。ルカ助けて」
容赦なく背中にもたれかかる。
身長百八十近い奈己は細身とはいえ、抑え込まれた亜季は息も絶え絶えだ。
見かねたルカが大きめに云う。
「入学式にかけては表紙モデルの勝負だから、面倒事になる前に治めてよね。わかった?」
女王のごとく言い放ってから彼女はベッドから降りた。
床に着く足先まで美しい。
なんとか奈己の強制柔軟から脱した亜季が駆け寄る。
「どうしたの?」
「ルカなら絶対とれるから! おれ誰よりも応援してるよ」
くすっと笑って彼の肩に手を置く。
「男子モデルの誘いは受けてくれないくせに」
「だっておれ心は乙女だもんっ」
「気色悪い」
今までの穏やかな笑顔が一瞬にして消え、ルカは去って行った。
後ろで奈己がため息を吐く。
「う……うるさいっ」
「まだ何も云ってませんけど」
「わーわー! 聞こえない」
がっと首を掴まれ、ベッドに押し倒される。
余分な肉はないものの華奢な亜季は簡単に組み敷かれてしまう。
「あんまり煩いとルカに捧げようとしてる童貞奪ってあげますよ?」
耳元で囁く甘い声。
かあっと顔を赤くした亜季が首を振る。
それを見て満足そうに額にキスを落とした。
「後悔するくらいなら男らしく振る舞えばいいのに」
「おれはこれが生きやすいもん」
濡れた唇を舐めて笑う。
奈己と亜季は入寮時から同室。
ルカは隣だ。
「どう思います? あのお嬢さん」
白い髪を指で梳きながら奈己が尋ねる。
ベッドに腰掛けたルカは小さく首をかしげた。
「どうだろね。少なくとも二年の獣たちは群がるんじゃないかしら」
普段は決して崩さない敬語。
素の姿は奈己ともう一人にしか見せない。
その一人は床に転がって柔軟している。
「んんー……っは。固くなっちゃったなあもう。ルカ、背中押してえ」
「やだ」
「じゃあ僕が代わりに」
身を屈めた奈己から必死で逃れようとする亜季。
「むりむりむりっ! 奈己の力じゃ潰れちゃうからぁっ。ルカ助けて」
容赦なく背中にもたれかかる。
身長百八十近い奈己は細身とはいえ、抑え込まれた亜季は息も絶え絶えだ。
見かねたルカが大きめに云う。
「入学式にかけては表紙モデルの勝負だから、面倒事になる前に治めてよね。わかった?」
女王のごとく言い放ってから彼女はベッドから降りた。
床に着く足先まで美しい。
なんとか奈己の強制柔軟から脱した亜季が駆け寄る。
「どうしたの?」
「ルカなら絶対とれるから! おれ誰よりも応援してるよ」
くすっと笑って彼の肩に手を置く。
「男子モデルの誘いは受けてくれないくせに」
「だっておれ心は乙女だもんっ」
「気色悪い」
今までの穏やかな笑顔が一瞬にして消え、ルカは去って行った。
後ろで奈己がため息を吐く。
「う……うるさいっ」
「まだ何も云ってませんけど」
「わーわー! 聞こえない」
がっと首を掴まれ、ベッドに押し倒される。
余分な肉はないものの華奢な亜季は簡単に組み敷かれてしまう。
「あんまり煩いとルカに捧げようとしてる童貞奪ってあげますよ?」
耳元で囁く甘い声。
かあっと顔を赤くした亜季が首を振る。
それを見て満足そうに額にキスを落とした。
「後悔するくらいなら男らしく振る舞えばいいのに」
「おれはこれが生きやすいもん」
濡れた唇を舐めて笑う。
奈己と亜季は入寮時から同室。
ルカは隣だ。