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もうLOVEっ!ハニー!
第18章 砂の城を守って

 顔を上げると、泣きそうな顔をしていたので、つい頬に手を当ててしまう。
 その手に甘えるように頬擦りをされる。
「かんなの手は気持ちええな」
 いつになく、子供らしい仕草になんだか愛しさが溢れて、そのまま手をずらして頭を撫でる。
 目を閉じてふふ、と岳斗が笑う。
「俺はかんながおれば、それだけで幸せ……」
 言い聞かせるように。
 なにかに別れを告げるように。
 切ない声で。
「今日は襟元開いとる服やね」
 言われて油断していたのに気づいた。
 キャミソールにガウンを羽織っただけの無防備な首元に、焦ってシーツを引き上げようとする。
 岳斗の大きな手がそれを阻止した。
 スーッと、手の甲で首をなぞられる。
「安心し。綺麗やで」
 昨日シャワーで確認した時、かなり薄くなってたはずだけど、確証は無い。
 ハラハラする気持ちを落ち着けても、この後行為が進むことに怯えてしまう。
「たっくさんマークつけてもええ?」
 その不安を上塗りするように尋ねられる。
 岳斗はニイッと笑みを広げる。
「え、と……あまり見えないようにしてくれると、嬉しいです」
「わかった」
 両脇に手を差し込まれ、体を頭の方にずらされたかと思うと胸元を強く吸われて声が漏れる。
 胸骨から乳房にかけて、ゆっくりと唇が痕をつけながら移動する。
「ふッ……あっん」
 きっとバレている。
 見慣れない赤い点に何を思われてるんだろう。
 訳を話せない自分が恥ずかしい。
 乳輪をなぞるように強く吸われて、口を手で覆って声を耐える。
「かんなは、色が白いからつけやすいな」
 固くなった乳頭を焦らすように。
 周りにチュッと音を立てて。
 太ももを擦り合わせてビクついてしまう。
「き、もち、いい」
 ゆるゆると、舌で舐めあげられて高い声が唇の端から飛び上がる。
「可愛い声やな」
 肋骨の溝をなぞるような舌の動きに、つい逃げ出したくなってしまう。
 身をよじると、顔を起こして刺激が止まった。
「舌、出して」
 口元を隠していた手を外して、震える舌を突き出すと、熱い舌がすぐに重なった。
 互いに溶け合うように押し付け、絡ませる。
 何度も角度を変えては、水音を響かせる。
「ん……ふっ、んんん」
 気持ちよすぎて、ずっとキスしていたい。
 離れそうになる度に追いすがってしまう。
「可愛いすぎ」
 欲求がバレて激しさを増す。
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