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もうLOVEっ!ハニー!
第3章 追いかけてきた過去
ぐっと手を引っ張られ体勢を変えられる。
「首に手、回して」
つばるの膝の上に向き合って乗る形。
抵抗するのも怖くて、従った。
そのまま腰を押さえられる。
入り口に熱いモノが当たっていた。
ああ。
あの日と同じだ。
思考が停止する。
そうしなきゃ、狂ってしまうから。
ズンと貫かれて、仰け反った。
声のない悲鳴を上げる。
あまりの質量に息も満足に出来ない。
「力抜け」
首筋を噛まれ、嫌でも脱力する。
ああ。
慣れてるんだ。
この人は。
あの男の乱暴な抱き方とは違う。
怖いくらいに快感が襲ってくる。
奥まで、体の中心まで入ってくる。
「あ、はあ、んんっ、あ」
濡れた髪が目にかかる。
シャンプーの香りが余計にこの現実を思い知らせてくる。
なんで。
なんで、ドアを開けたの。
なんで、誰か確認しなかったの。
過去の私を責めても、ただ虚しいだけだった。
途中から意識を飛ばしてたのでしょう。
次に記憶が繋がったのは、外が明るくなってからでした。
目を擦り、起き上がろうとしたが、がくんと倒れ込んだ。
体が上手く動かない。
目だけで時計を探すと、朝六時だった。
全く寝た気がしない。
そして、一気に全てが蘇った。
体育座りをする。
強く、強く膝を抱える。
顔を腕に埋めた。
涙はもう出ないみたいです。
きっと私はひどい顔をしているんでしょう。