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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
少女が母に連れられて行ったのは、小さなアパートだった。
少女は、少しホッとした。
今回は、あの廃倉庫ではなかったからだ。
あそこは、暑くて汚くて、本当に嫌だった。
このアパートも古そうだけど、少なくとも人が住んでる所だ。
これから知らない男に裸を見られるのに、少女にはそんな事を考える余裕があった。
人は、慣れる生き物だ。
あれから何人もの男に、身体を晒してきた。あらゆる角度から写真を撮られた。
その時の少女は、感情のない、ただの物体。
羞恥心さえも封じ込めて、カメラに向かって微笑む事さえ出来るようになった。
もう怖くない。
ママの為に、私は自分の勤めを果たすだけ。
ひとりでチャイムを鳴らし、部屋に入っていった。
お客は、若い男だった。
少女は目を見張った。
まるで、テレビに出ているアイドルのような容姿だ。
少女は、少しホッとした。
今回は、あの廃倉庫ではなかったからだ。
あそこは、暑くて汚くて、本当に嫌だった。
このアパートも古そうだけど、少なくとも人が住んでる所だ。
これから知らない男に裸を見られるのに、少女にはそんな事を考える余裕があった。
人は、慣れる生き物だ。
あれから何人もの男に、身体を晒してきた。あらゆる角度から写真を撮られた。
その時の少女は、感情のない、ただの物体。
羞恥心さえも封じ込めて、カメラに向かって微笑む事さえ出来るようになった。
もう怖くない。
ママの為に、私は自分の勤めを果たすだけ。
ひとりでチャイムを鳴らし、部屋に入っていった。
お客は、若い男だった。
少女は目を見張った。
まるで、テレビに出ているアイドルのような容姿だ。